2008年12月29日月曜日

煙たいスキー場

スキー場でもやっぱりBBQ。
Vind skyddが並ぶ。
煙ももくもく。

暖房

スウェーデンの暖房は温水パイプによる輻射暖房が中心。
温水は、住宅地にあるごみ焼却施設で出る熱を利用し作られる。
住宅地には温水管が張り巡らされ、各家につながっている。

この暖房器具は家の全ての窓の下にある。
家の中で最も冷たい空気が生じやすい場所に置かれている。
そして、窓は3重。しっかりと断熱。

建物の中は、快適で、冬でも長袖一枚で過ごせる。

2008年12月27日土曜日

真珠母雲


夕方、空を見上げると、虹色の雲。
真珠母雲というらしい。
北欧やアラスカで見られるそう。

湖と朝日

朝10時半、近所の湖で日の出を見た。
真っ白の雪原が橙色に染まる。

2008年12月26日金曜日

JULの窓辺2

JULの光の飾りで、人気なのが星と山形に並んだろうそく型の灯り。


山形の灯りが家々の窓で光る様はJULらしい眺め。

店舗や公共施設の窓辺にも、この山形の灯りが飾られていることが多い。
店舗や公共施設ならではの同じ型の窓に、山形の光がずらりと並ぶ様は美しい。
下の写真は、ゴミ焼却施設。
公共施設が積極的にまちを彩る姿は、日本も見習いたい。

JULの窓辺1

スウェーデンではクリスマスをJUL(ユール)という。
12月にもなると、色々な所がJULの光で飾られる。
灯りは金色の光が多く、シンプルで綺麗。
モミの木が飾られているのも所々で見かける。

スウェーデンの人たちは窓辺を上手く飾るが、JULの飾りも窓辺が良い。
家々が窓辺をちょっと飾ることで、まち全体が素敵な雰囲気。

2008年12月19日金曜日

愛すべき家具 森の恵み

以下は、近所の林や郊外の森で拾ったものです。

調理用具掛け。
マツの枝は主軸がまっすぐで、そこから小枝が伸びている。
この形がフックとしてちょうど良い。

タオル掛け。
これもマツ。とても軽い。良い香り。
先端には、小枝も着いているので、物掛けにも使っている。

帽子掛け。
トナカイの角。
角の枝分かれ具合がいくつもの帽子を掛けるのに良い。

ただただ壁に飾ってみた。
白樺の枝。模様が面白い。

マツの枝の先端。こんなに複雑な形。

2枚目の写真の上方に写っているのは、紅葉を乾燥させたもの。
スウェーデンでは、1年の半分が草花を見れないためか、草花を乾燥させ飾っているのをよく見る。
室内も乾燥しているので、放っておくだけで出来る。
乾燥も季節の産物を楽しむひとつの方法なんだ、と実感。

愛すべき家具

これはスウェーデンの典型的なテーブル。
木自体も柔らかめ。椅子も座っていて気持ちが良い。
そして、この木目。
温かみがある。

ドアは木製のものが多い。
分厚く、どっしりとしている。
我が家のドアは全てこのタイプだけど、一番好きなのはお風呂のドア。
湯船に浸かりながら、この木のドア、というより「木」を見ていると贅沢な気分になる。
プラスチックでは生まれてこない、この気分。
風呂場に木のドア。強力な換気と乾燥があるからこそですが。

台所の調理台の照明は、低い
この手元を照らす灯りと天井からの弱めの柔らかい灯りによって、空間が多様になっている。
初めは暗いなと思ったけど、慣れてくると雰囲気があって心地よい。

黒い道

雪道の滑り止めのために、歩道に小さな砂利が撒かれる。

雪の溶けやすい日は特にひどいことになる。
砂利とぬかるんだ雪で道は黒くなり、少しは歩きやすいが気持ちよくない。
せっかくの雪景色も台無し。

幼稚園の園庭にも、この砂利は撒かれる。
こんな環境で育てていいの?
頭の先から足先まで完全防寒で包まれているとはいえ、転んで危なくない?


簡単装着の滑り止めも売っているのに、付けている人は少ない。
もっと個人がこういったものを利用して、砂利は止めればいいのに。
道がもっと気持ちよいものになって欲しい。

2008年11月23日日曜日

地域診療所

急を要する病気や重い病気でない場合、病院には行かない。
まずは、地域診療所、Vårdcentral(vård=care)へ。
Vårdcentralはいくつかの住宅地ごとにあり、病院は県に数個。どちらも公立。

多くのVårdcentralが予約制
予約の電話は朝の決まった時間しかつながらないため、不自由もある。
逆に、自分で病状の様子を見れたり、不必要に病院にかからなくなる、という良い点も。

診療所には、内科の他に産婦人科、小児科がある。
産婦人科と小児科は助産師と保健師による検診が中心で、小児科には月に数回医者が来る。

写真は、私の通うVårdcentral。
2階建ての低層。外観も内装もれんが造り。
温かみがあり、親しみの持てる建物


2008年11月17日月曜日

10月末に雪が降ってから、2度目の雪が降った。
今回はしっかり積もり、辺り一面真っ白。

本格的な冬が始まる。

2008年11月13日木曜日

いす

公共の場の椅子は特に、魅力的なデザインのものが多い。

この椅子は、大学の学食横の何気ないスペースに置いてある。
私の周辺で最もお気に入りの椅子。
・ちょっとした力で、しばらく回転。子どもも喜ぶ。場にも動きが。
・いろんな形で座れる。高い方の台を背もたれにしたり、肘掛けにしたり、机にしたり。
・いくつか並べると、人と人のいろんな関係が生まれそうだ。


素敵な椅子は、公共の場を魅力的に。

スウェーデン・リース

クリスマスリースにも、地域性が出る。

飾られるているのは、アカマツやトウヒの松ぼっくりやCallunaという花、地衣類、そしてきのこなど、森で見られるもの。

面白いのが、シナモンスティック。
スウェーデン人はシナモンが大好き。
特に、クリスマスにはシナモンのきいた食べ物や飲み物を飲む。
シナモンとクリスマスは何か関係があるのかな?

2008年11月5日水曜日

日の入り

15時30分。
空が真っ赤に染まる。

家々には灯りがつき出し、帰ってくる人を迎える。


外が暗くなってくると、出かける気もなくなり、
家で長い夜をゆったりと過ごす。

2008年11月2日日曜日

森の幼稚園2 コウサツ

1)好奇心と集中力
園の外に出、自然の中を散策する事は、子どもたちの好奇心を常に刺激し、集中力を持続させるようだ。
どの子も、次から次へと新しい発見をし、先生に知らせに来たり問いかけていた。
だれて先生を困らせたり、長引く喧嘩もなかった。

2)誘導する人
子どもたちを自然遊びに導く人の存在が重要なようだ。
私の子の通う幼稚園にも森があるが、森で遊ぶ子は少ない。
たいてい、遊具や砂場で遊ぶか、三輪車に乗っている。もったいないなぁと思う。
自然は遊び場として魅力的だが、遊び方を知らない子どもたちだけでは難しいのだろう。
先生曰く、子どもの問いかけから先生自身も勉強し、お互いに学び合っていくそう。

3)世界を見つめる
子どもたちは、毎日毎年、同じ所を散策する。
日々の変化や四季の移ろい、年を経ての変化を見つめていく。
そうする中で、自分たちの暮らす地域や世界に本当に親しんでいくのだろう。

4)地域へ広がる
地域の人たちと関わりながら散策すれば、より面白くなりそうだ。
例えば、かつて自然の中で遊んだであろうおじいさんおばあさんと一緒に散策するとか。
近所の牧場や農地を訪れるとか。
子どもの暮らしが、地域へ広がり、人がつながっていく
きっと、地域についてもみなで考えていけるだろう。

おまけ
森の幼稚園の子どもたちの描く色は、こんなにも柔らかい色だった。
私の子の幼稚園では、原色しか見た事がなかった。
私たちが暮らす環境は、こういう所にも影響を与えるのだろうか。

2008年10月26日日曜日

森の幼稚園1 1日の流れ

保育時間の大半を外、特に森で過ごす「Skogsmulle (森のムッレ)」の幼稚園がある。
ムッレは森の妖精の名前。

まずは、グループごとに輪になって集まる。3歳になったばかりの子から5歳の子まで、一緒に。そう、スウェーデンの幼稚園は多年齢構成が一般的。10人程の子どもに先生2人。
先生から、今日のテーマについての話。この日のテーマは「葉っぱ」。みなそれぞれ、採集のための籠を持つ。
始まりの歌をうたって、さぁ、外に出発。

みな、これだけの完全装備
寒くなっても、雨が降って来ても大丈夫なように。

公園を通り、畑の中の畦道を通り、森に向かう。
子どもたちは思い思いに、色とりどりに紅葉した葉っぱや、実を拾う。
先生は、形や匂い肌触りを導いたり、その植物について話す。

途中、今年初の霜が降りている所では、霜や葉っぱを虫眼鏡で観察
どの子も、綺麗な霜のついた葉っぱや実を拾って来て、楽しそうに見ていた。

落ち葉を集めて、葉っぱのパーティ。

そして、森に着き、FIKA(お茶の時間)や昼食をとったり、木々に登って遊ぶ。


すぐそばの川でボートに乗ることも。この川には野生のビーバーがいて、泳ぐ姿や巣作りの様子が見れるそう。

2008年10月20日月曜日

Koloniträdgården5 手作りの小屋

コロニーの中の小屋は、所有者自身が建てる事も多い。
もちろん以前の所有者のものをそのまま使う事もあるだろうし、プロに建ててもらう事もあるが。
このために、どの小屋も同じものは2つとなく、趣向を凝らしてある。

今回、とても素敵なおじさんとおじさん自身が作ったコロニーに出会った。

まずは外観。色も形も、一般的なスウェーデンの家とは違い、独創的。
壁に付けられた木の模様が素敵。手前にある三角形の緑はホップ。電柱と配線に絡ませて作られている。


これが図面。おじさんはプロではない。けれども、こんなにしっかりした図面と素敵な出来上がり。

室内。ベッドとテーブル。ロフト。人通りのある道に接している事と風通りに配慮した高い位置に付けた窓(左側)と天窓(右側)。
そして暖炉。
小さなキッチンも。


家の前には、やっぱりデッキとテーブルに椅子。
そして忘れてはならない、BBQ場。


コロニーでの充実した暮らしが頭に浮かんでくる。

Koloniträdgården4 長い年月を経て

ストックホルムのコロニーはおよそ100年前に始まった。
初めは、貧しさから、じゃがいもなどの野菜を作るための場として作られた。
その後、食料供給が落ち着き、市民に解放され娯楽の場となっている。

100年の長い年月を経て、どのコロニー地区も木々が大きく育ち緑が深い。

そして、各コロニーの借用期間は25年程度。この借用期間の長さが、コロニーの質を上げている
ひとつひとつのコロニーも、丁寧に手を加えられ続けて来たのがよく分かる。

この女性は、母と2代に渡り、このコロニーを借りている。
植物が縦にも横にも隙間なく育ち、小屋も植物も人も一体化しているかのよう。

Koloniträdgården3 集う楽しさ

農の生活を楽しむコロニーが集まることで、より豊かな生活が生み出されている。

まずは、人付合い
地区内道を歩く人は、各コロニーの人たちに声をかけていく。コロニー間の柵を挟んでのおしゃべりもよく見かける。
私自身もコロニーにいる人たちに声をかけやすかったし、みな気さくに丁寧に答えてくれた。「誰々のコロニーが素敵だよ」と教えてくれることも。


もうひとつは、地区内の環境
各コロニーはみなそれぞれ個性的で工夫されていて見ていて飽きない。
また、各コロニーの緑が集まって、ひとつの大きな緑を作り出している。木々がそよぎ鳥が鳴き、ひと時ひと時の流れや季節感の中に浸り込んでしまう。

あるコロニー地区では、今から20年ほど前に、所有者たちが集まって各コロニーを一緒に作り上げた。
そのためか、地区内での結束が強く、自分たちのコロニー地区に誇りを持っているようだ。各コロニーを紹介する掲示板があったり、集まってパーティをするそう。

2008年10月12日日曜日

Koloniträdgården2 場所を活かす

コロニー地区はある土地を一帯的に使っているため、地区ごとに特有の環境が楽しめる。

ストックホルムはフィヨルドの特徴がよく見られ、地表は岩盤のむき出しが多く、小さな起伏が多い。また、湾が入り組み小さな群島から成るため水辺が近い。こういった環境がコロニーをより良くしている。

あるコロニー地区は、丘状になっていて、地区内にも小さな起伏が多い。
地区内の道も坂や階段があり歩いていて楽しい。コロニーの奥行きある景観も面白い。

岩場を活かして、アート風コロニーにしている人も。


このコロニー地区は高層マンションやビルに囲まれた谷地にあり、都会のオアシス的だった。通り道として好んで使っている人も多いように感じた。


ここは川に面した斜面にあり、眺めが素晴らしい。この眺めを前に農を楽しむ気分を想うとため息が出そうだ。