2008年6月6日金曜日

家の色 ペンキ編


 以前、赤茶色の家が多いと書いたけれど、この赤茶色は酸化鉄(ベンガラ)の色でした。スウェーデンの中部や北部には良質の鉄鉱石の鉱床が広がっているため、この赤茶色を容易に作れ、昔から使われていたよう。レンガ立ての家にあこがれた人々が、外壁(木の板)にレンガと同じような色のベンガラを塗った、という説も。

 流通の進んだ現在でも、どうして皆こんなに赤茶色を選ぶのだろう?
 ひとつに、ペンキの値段。ある店では、赤茶色のペンキは3,500円/10L、他の色は10,000円/10Lくらい。こんなに違うのなら、やっぱり赤茶色を買ってしまう。

 ちなみに、この赤茶色のペンキには「Klassik(伝統的な)」とか「Svensk(スウェーデンの)」、「Svensktillverkad(スウェーデン製品)」と目立つように書いてある。これらの言葉がキーワードとなるくらい、この赤茶色は人々に深く関わっているんだなぁ。

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