2008年6月30日月曜日

夏の週末の暮らし方





 週末に郊外に車を走らせていたら、いくつもの「Loppis」の看板。Loppisとはフリーマーケット。

 そのひとつに行ってみると、そこは農家で農業用倉庫を使ってLoppisをしていた。Loppisをしながら、お父さんはこの倉庫のペンキ塗り。子どもたちは、自分たちで作ったのか、ちょっとしたお菓子と飲み物を売りながら、客を眺めたり兄妹で遊んだりしてのんびり過ごしていた。

 そして家の周りには地いっぱいの草花。

 あぁ、こういう休みの日の過ごし方もあるのか。と、しみじみと思った。

2008年6月28日土曜日

家族と仕事

 スウェーデン人女性と、日本の家族についてちょこっと話をした。

 スウェーデンではみな家庭を大事にする。週末は家族と過ごすし、残業もあまりしない。男性も女性も家事や子育てをする。1ヶ月近くある夏休みも、サマーハウスに行ったり旅行したりと家族でゆっくり過ごす。

 私が「日本の会社は残業が多く、夫は帰宅が遅い。妻は一人でほとんどの家事をし、仕事をしている場合でも夕方切り上げ帰宅してから、家事を一人でする。週末出勤も結構ある。夏休みは数日だけ。」と言うと、
 その女性は「家族と過ごす時間がないじゃない。」と、信じられないというような、そして哀れみのこもった表情をして言った。

 家族はどうあるべきなんだろう。仕事はどうあるべきなんだろう。それを支える社会は?

 家族は暮らしの基本。
 
 日本は何を目指しているんだろう。


2008年6月22日日曜日

昔の農家の屋根



 丸太そのままで作られている。素朴で、なんとなく愛らしい。丸太の下は白樺の樹皮。

刺激的な建物



 野外博物館で、刺激的な建物を見つけた。上の写真は何かを乾燥させるための建物。まるでバイキングの船のよう。下は脱穀のための建物。角材と丸太で作られた六角形。これらの形はどんな機能を持っているんだろう。

夏至のお祭り




 夏至のお祭りがあった。草花やリボンで飾られた柱majstångを囲んで、みなで踊る。一年で最も太陽の出ている時間が長い日。太陽が貴重なこの国にとっては、とても素敵な日なのだろう。そして多くの仕事も、この日から夏休みに突入する。大人も子どももこの日を楽しみにしているし、盛り上がる。

 この時期、草花は一斉に咲き始め、地上は色とりどりになる。この草花で花冠を作るのだけど、自分たちで草花を摘みながら編んでいく。こういう姿を見ると、自然を享受しているなぁ、と思う。

2008年6月20日金曜日




 瓦には、表と裏に凹凸が付けてあり、左右上下とかみ合うようになっている。機能的。
 ちなみにこの瓦は、オランダ製でした。

建造物下と地域性


 建造物、歩道橋や階段などの建造物の陰となる部分には、よく石が敷かれている。この石はスウェーデンのころっとした丸い石。なんてことのない作りだけど、こんなところにも地域性。


 スウェーデンで伝統的な柵。白樺か赤松の木で作ってある。柵にもそれぞれの国のデザインがあるのだなぁ。

家の周りで駆け回る






 家に囲まれ、住人に見守られた広場。
駐車スペースは住宅街でまとめて取ってあり、通過交通のない道。
家々の庭木が住宅街を彩る。
家と庭と道と草っぱら、そして森が境界なくつながっている。

 家の周りがこんな環境だったら、どんなにダイナミックに遊び駆け回ることができるだろう。

2008年6月18日水曜日

花の露店


 夏が近づいてくると、広場などに花の露店が出てくる。強い日差しと白夜で植物がよく育つ事と、冬の間花を見れなかった事の反動もあるのかか、みなよく花を買う。
 
 この花の露店はどこも、花の並べ方がうまく、露店そのものが飾られているよう。

靴をぬぐ


 ゲストハウスに泊まったら、みなゲストハウスの玄関で靴を脱いでいた。このゲストハウスは、各ゲストに個々の部屋がある小さなホテルのような感じ。一般的に、スウェーデン人は玄関で靴を脱いで、家の中では素足。でも、ゲストハウスでまで、玄関で靴を脱ぐとは。

 もちろん私は、日本的発想で自分の部屋までは靴を履いて入っていたので、慌てて玄関で靴を脱ぎました。

折り紙


 この国にも、折り紙のような遊びがあった。ただし、紙は長方形で、画用紙くらいの厚さ。

 この遊びの名前を尋ねると、「紙飛行機」と言われた。遊び自体の名前は?と聞くと、分からない、という答え。他の人に聞いても同じ反応。もちろん、ボートなど飛行機以外の折り方もあった。

 折る様を見ていると、結構適当。折り紙のように「端と端」を合わせる、なんて発想はないみたい。

2008年6月9日月曜日

家の色 と風景

 ただ、やはり、こんなに壁を赤茶に塗り、窓枠と家の四隅の柱を白く塗ることが愛されているのだろう。
 赤松の赤茶色、白樺の白に似ていると思うのは私だけだろうか。

 スウェーデンの森の樹木は、ほとんどトウヒと赤松と白樺。こういった風景に、赤茶と白の家はあまりに美しく馴染んでいる。

2008年6月6日金曜日

保育園の園庭補修



 保護者と先生による保育園の園庭補修があった。子どもたちが帰った後、親が来て遊具にペンキを塗ったり花壇を作ったり地面や壁に
絵を描いたりした。みな「子どもたちが喜ぶだろう」「明日見たらどんな顔をするだろう」と楽しそうに作業していた。
 スウェーデン人は家庭を大事にする。保育園の活動にも積極的。今回も半数はお父さんが来ていた。
 ただ、この作業はこの保育園では年1回。もう少しあっても良いな。

 作業時間2時間の合間には、もちろん、お決まりのFIKA(お茶の休憩)も。

ブルーベリーの花


ただいま、ブルーベリーの花真っ盛り。写真の朱色のものが花。写っている手は幼児の手。サイズ的にも子どもの友。



 中心街の近くには川が流れていて、川沿いは緑道が作られている。広い所では幅20m程もあり、通り道以外の場所もゆったり。日光浴する人も多く、食事したり寝転んだりしている。日本の川沿いだと、こんなにくつろいだ姿は見かけない気がする。どうしてこんなに心地よいのだろう。芝が広がり木がある、これは日本でも同じ。やはり、川の眺めが良い。護岸がガチガチに整備されておらず自然な感じで気持ちいい。

 下の写真のように、整備していても石を軽く積む程度。対岸はほとんど護岸処理されていない。

家の色 建築法編

 家を建てる際には建築法が厳しいらしい。家の色もその街区で色の系統が決められているらしい。
 どうりで、赤茶色の家の場合だけでなく、薄い青や黄色の家が多い地区があったり、突拍子もない色の家を見かけないと思った。

 どこまで統制されているのか、もう少し知りたいところ。

家の色 ペンキ編


 以前、赤茶色の家が多いと書いたけれど、この赤茶色は酸化鉄(ベンガラ)の色でした。スウェーデンの中部や北部には良質の鉄鉱石の鉱床が広がっているため、この赤茶色を容易に作れ、昔から使われていたよう。レンガ立ての家にあこがれた人々が、外壁(木の板)にレンガと同じような色のベンガラを塗った、という説も。

 流通の進んだ現在でも、どうして皆こんなに赤茶色を選ぶのだろう?
 ひとつに、ペンキの値段。ある店では、赤茶色のペンキは3,500円/10L、他の色は10,000円/10Lくらい。こんなに違うのなら、やっぱり赤茶色を買ってしまう。

 ちなみに、この赤茶色のペンキには「Klassik(伝統的な)」とか「Svensk(スウェーデンの)」、「Svensktillverkad(スウェーデン製品)」と目立つように書いてある。これらの言葉がキーワードとなるくらい、この赤茶色は人々に深く関わっているんだなぁ。