2008年8月30日土曜日

リンゴンベリー

リンゴンベリー(Lingon)も赤みを増して来た。

絵本に、リンゴンベリーの妖精たちが実を磨いて輝きを出しているシーンが載っていた(『Peter in Blueberryland:英語版』Elsa Beskow)。

本当に磨かれたように、つやつやと輝いている。

こうして豊かな森に入っていると、人々が森に妖精を見、お話を生み出して来たのがよく分かる。足元の小さな世界は、大きな世界へと広がって行く。

とある別荘地


スウェーデン人の多くは別荘を持っている。週末や夏休みは、そこで暮らす。海や湖などの水際が好まれている。

ここは、街から10km程の所にある小さな湖。湖畔にはいくつかの別荘。
本当に静かで美しい。水辺にたたずむと、心がしんと鎮まり、俗世から切り離される。

忙しく緊張感のある平日と、このようなところで過ごす週末。心を正常に保つにはとても良い方法のように思う。

2008年8月28日木曜日

移動遊園地


移動遊園地に出会った。

それは、100×100㎡程のこじんましとしたもの。大きな空の下、林に囲まれ。
子どもたちは自転車で乗り付け、原っぱにはマットを広げ休む親子。

子どもたちにとって、非日常のわくわくは、このくらいの規模が良いのかもしれない。

アレマンスレッテン(自然享受権)

スウェーデンでは、”自然はみんなのもので、誰でも他人の所有する森や土地に入っても良い”という事が保証されている。
これがアレマンスレッテン(Allemansrätten:自然享受権)
数百年来のもので不文律として伝統的に受けつがれて来、のちに成文化され「自然保護法」の第一章に記載されている。

自然保護法第一章では次のように記載されている。
自然は保護され保全されるべき国の資産であり、アレマンスレッテンにより国民全員が利用できるものである。」

アレマンスレッテンが保障している権利には、具体的には次のような行為が含まれる。
・野生の木の実やキノコを採集して良い。
・天然記念物になっている野生の花以外であれば摘んでも良い。
・宅地以外なら他人の土地を歩いても良い。
・地面に落ちている枯れ枝や小枝を拾って良い。
・所有者の船着き場を使わなければ、湖岸や海岸で泳いで良い。

と同時に、アレマンスレッテンは次の3つの基本的な責任を前提に成り立っている。
・民家に近づかない。
・土地所有者の利害(農業や林業など)に配慮する。
・住民に迷惑をかける事をしない。

具体的に禁止されている事としては次のような行為がある。
・自然の中でゴミを捨てる。
・低木や木の枝を折る。
・小鳥の卵を取ったり、巣を壊す。
・他人の宅地を通る。
・伐採された後の薪を取る。
・漁獲の許可書なく湖で魚釣りをする。
・牧場の柵を開けたままにしておく。


こうしたアレスマンレッテンのおかげで、常識的に考えて良くない事をしなければ、本当に自由に自然の中を楽しむことが出来る。
親しみのある自然との関わりは、このような自由から始まるのかもしれない。

2008年8月26日火曜日

きのこ

今は、きのこ狩りまっさかり。

マツタケ(Tricholoma matsutake)も。


ヌメリイグチも。


Karljohan (Boletus edulis)も。

きのこ好きは毎週末でも森に入るよう。
採ったきのこは、クリームスープやバター炒め、乾燥させて保存。
このように、誰かの所有する森に入ってきのこを採ることが出来るのは、スウェーデンの「アレマンスレット」という権利のため。

バリアフリー


屋外のトイレもバリアフリーが基本なよう。林の中でも。

これは、前トピックの川辺にあったトイレ。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

2008年8月25日月曜日

自然とつながる

街から外れた住宅街にある友人宅に遊びに行った。

と、いくつものガンの群れが上空を飛んで行った。あの「ニルスの不思議な旅」のように。
友人が言うには「頻繁に見かける」とのこと。

どこへ飛んで行ったのだろうと、声のする住宅街の裏へ出てみると、そこには麦畑やジャガイモ畑が広がっていた。

さらに行くと、ウメオ川。木々に囲まれた川で、ガンたちが集っていた。

生き物が伸びやかに暮らす様が、こんなに身近にあるなんて。


2008年8月13日水曜日

収穫の秋 おまけ

ふき(Hästhov;馬蹄)だって、きのこだって。P8120002.RASFn7r9drcp.jpg
日本で言う「ふき」。スウェーデンの人は食べない。でも、咳が出る時や風邪、ぜんそくの時に、乾かした葉をあぶりその煙を吸うらしい。今でも行っている人はいるのかな?ちなみに、昨年我が家は佃煮にした。日本のふきと同じような香りでおいしかった。

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いろんなきのこも生え出した。

収穫の秋

ブルーベリーの実もおいしそうに実っている。2歳の娘は今日も口が真っ青。保育園に帰り道、毎日一体いくつのブルーベリーを食べているんだろう。いろんなところでブルーベリーを摘む人を見かける。日々の生活の場で果物採り放題なんて、なんて幸せな事なんだろう。


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リンゴンベリーが真っ赤になるまでは、もう少し。
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他にもいろんな実がなりだし、木の実の宝庫。

Ljungの花が林床を淡い紫色に染め出した。もう、秋。 
薄手のコートが要るくらい。

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