2009年1月30日金曜日

大きい子も小さい子も

小学校入学前の子はDagis(ダギス)に通う。
日本の保育園・幼稚園のような場所。

1クラスは15〜20人程度。
我が家の通うのダギスは、1歳から5歳までの多年齢構成
クラスの構成については、ダギスごとに違うようです。(コメント欄参照)

年の近い子同士はとりわけ仲が良く、基本的には3−4人単位で遊んでいる。
それでも、年が離れている子同士も、よく関わり合っている。



小さい子は大きい子のすることを見、学ぶ。

大きい子は小さい子を気に掛けたり、ちょっかい出したり。
もちろん、大きい子が泣いていると小さい子も心配そうに寄って来る。

ひとつの大きな家族のよう。

2009年1月23日金曜日

そり遊び

そり遊び真っ盛り。

写真は保育園の園庭。
みな飽きる事なく、登っては滑っている。

学校や住宅地の広場の、至る所にある小山。
きっと、このためにあるのだな。

2009年1月17日土曜日

父母子

児童館の光景。

おもちゃの部屋と走り回れる体育館のような部屋があり、子どもたちは好きに遊ぶ。
写真は、毎日15分程ある歌の時間。
みなで輪になって歌う。

日本と同じような光景。
けれど。

決定的に違うことがある。
それは、お父さん率。
この日は27人の親のうち9人がお父さん。
3割を超える。


・・・
というのも、

スウェーデンでは、育児休業を両親合わせて480日分取ることができる。
期間は、出産10日前から子の8歳の誕生日まで。
390日間は給与の80%、残りの90日は減額されたものが支給される。

390日の内訳は、父親・母親にそれぞれ60日ずつ、
両親が譲り合える日数はそれぞれ135日ずつ。
連続してとる必要はなく、全日でとる必要もない。
出勤時間を全日、3/4日、1/2、1/4日で組み合わせられる。

通常、同じ期間には父親か母親のどちらかしか休業をとることはできないが、
子どもの出産後29日間は母親に無条件の受給権があり、
この29日間は父親も母親と同時に休むことができる。

こういった具合に、子育て体制が整っている。
父親もしっかり子育てをできる(せねばならない)。
・・・


どのお父さんもしっかり子どもの世話をしていて、感心してしまう程。
表情もとても良い。
子への愛情と子育てをしていることへの誇りを感じる。

親子の心と体が最も関わり合う、子どもが小さい時期。
この時期に、子どもにしっかり関るのか、ほどほどに関わるのか。
その後の家族のあり方、そして親自身の生き方が変わるように思う。

2009年1月13日火曜日

Staloluokta村のSami教会

今、一番行きたい所。
Jokkmokk(ヨックモック)のStaloluokta(スタロールオクタ)村にある
Sami(サーミ)の人たちの教会。

サーミは、スカンジナビア半島北部とロシア北部で暮らす民族。
スウェーデンとはまた別の文化を形成してきた。

Staloluokta村は、Padjelanta National Park内にある。
大自然の中にある、小さな小さな教会。
外装は、すでに「地」そのもののよう。
写真はJokkmokk KommunのHPより。フォント サイズ

内部もドーム型で木張り。
床には炉があり、トナカイの皮が敷き詰められている。
サーミのテントにも見られる、伝統的な床の作り。
内装が気になる方は、「サメ教会 ヨックモック」で検索してみて下さい。

ここはサーミの人たちにとってどういう場だったのだろう。
どんなことを考え,祈ってきたのだろう。

2009年1月8日木曜日

KommunとHP

スウェーデンは地方分権が進んでいる。
国、県(Landsting:ラングスティン)、市(Kommun:コミューン)に分かれ、
役割分担が明確。
それぞれの独立性は高く、「横」の関係でつながっている。

国は、社会の発展とナショナルミニマムの保障、
ランスティングは、主として医療(歳出の約9 割)、
コミューンは、教育と福祉をメインに、雇用、インフラ整備、文化など、
市民生活に関わる部分の大半を担当している。
さらにコミューンには課税自主権も持っている。

ここで、面白いのが、各コミューンのホームページ。
どれも個性的。
日本の行政のHPではなかなか見られないようなデザイン。
参考にいくつか。
Kiruna:http://www.kiruna.se/
Skellefteå:http://www.skelleftea.se/
コミューンが独立し積極的に動いているのが伝わってくる。

2009年1月4日日曜日

Jul Tomte

スウェーデンのクリスマスには、サンタクロースではなくJul Tomte(ユールトムテ)が来る。
最近はサンタクロースが来るとすることも多くなっているようだけど、伝統的にはJul Tomte。

Tomteは森や家にいる、妖精のような存在。
このTomteの、Julに特化したのがJul Tomte。
農家の納屋に住み、人間が家畜を大切にしているか見守っている。
何百年も生きていて、親切にするとその家や子どもを守ってくれる。

Julの日には家の住人はJul Tomteにお粥をあげる。
Jul Tomteをお腹いっぱいにしてあげられるとその一年は家は安泰。

Jul Tomteの原型が出来たのは1880年頃らしい。
スウェーデンにはプレゼントを持ってくるサンタクロースの存在はなかった。
外国からサンタが入ってくると、Tomteがサンタのイメージと重なったよう。

私は日本にいて、クリスマスのやサンタクロースがしっくりこなかった。
こんな風に、もともとの文化とうまく融合してくれれば、クリスマスももっと素直に楽しめるかもしれない。
文化が違い過ぎて難しいかもしれないが。

夜のまち

まちは、クリスマスとお正月のために飾られている。
さすが灯り上手の国。

そういえば、日本はそうしてわざわざクリスマス用とお正月用で飾りを分けるんだろう。
たった1ヶ月の間に模様替えをするから、まちが慌ただしい感じがする。
クリスマスはもともと日本では意味がない。
お正月にクリスマス要素を加えて飾り立てるとか、どうかな?
Jul Tomteの例のように、融合して欲しい。

こんなアパートも発見。
個々の家の灯りでアパート全体が飾り立てられている。
ここのイルミネーションは他のアパートより質が断然高い。
家どうし刺激しあって、ここまでになったのだろう。

(写真が悪くてごめんなさい。本当はもっと輝いていて綺麗。)
競い合ってイルミネーションをする場合、けばけばしくなることも多いし無駄も多いが、
こんなに綺麗になると、ちょっといいな。

2009年1月2日金曜日

新年

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


日の出を見に近所の湖へ。

テントを張り、日の出を待つ。

太陽が出てくる南側の空は橙色、北側の空は淡い紫色。

今回はー15度の寒さ。
あまりに寒く子どもは大泣き。
大人の手足もジンジン痛む。

心身ともに、日の出を待ち望む中、
ついに、おひさま登場。

太陽が出てくると、一気に温かくなった。
体中で太陽からの熱を感じる。
明るさと温かさで、気分も元気に。

太陽の力を実感する初日の出でした。