2009年7月28日火曜日

ギョレメの町

ギョレメの町は、だいぶ観光地化しているが、それでものどかな良い町だった。

散歩していると、
おじさんが道ばたの桑の木から実を採ってくれたり、
干し葡萄を選り分けているおばあさんたちが葡萄を分けてくれたり、
羊毛を洗っている家族に子ども靴下を渡されプレゼントかと思いきや、
お金を求められたりした。

喫茶店では年配の男性が集まって、ゲームやおしゃべりをしていた。
なぜか、遊んでいるのは男性ばかり。



町の外れにある墓地。
お墓がみな、美しい渓谷を向いているのが印象的。

カッパドキア ある岩の家

岩の家に住んでいる方に、中を見せてもらった。
下の写真の中央の岩がその家。
石積みの部屋と奥に3部屋。2階に1部屋。
手前1階に見える大きな穴は馬と鶏小屋。


家の中の写真は撮れなかったので、平面スケッチから想像して下さい。

室内はひんやりして快適。冬は暖かいそうだ。
奥の2部屋は洞窟らしく薄暗く、
玄関入ってすぐの部屋と台所は採光がしてあり、明るかった。
玄関入ってすぐの部屋は、昔ながらの床座式


壁に掘られた穴が、棚。
本置き場や猫のベットになっていた。
貯蔵庫や靴棚も、小さな穴の部屋に金属網をつけ、段が作ってあった。
ブドウを踏んでワインを作る穴まで。



この家の方も、旅行の途中で会ったカッパドキア出身の方も、
岩の家は快適だと言っていた。
でも、現実には、岩の家は空き家が目立つ。
柔らかい岩のため、崩れやすい難点もある。
住み手にとっては、様々な難点があるのかもれない。

でも。
地域そのものであり、自然そのものである家。
特徴を活かし、快適に過ごせるように工夫された家。
実際に生活されている家に入り、心が震えた。

ずっと活かされ続けて欲しい。

カッパドキア

トルコに行ってきた。


まずは、カッパドキア Cappadocia。
アナトリア高原中央部に広がる大奇岩地帯。

奇岩の様々な形も面白かったが、
岩に穴を掘って家を作ってきた人々の暮らし方が興味深かった。


ギョレメ Göreme。
岩の家と石レンガの家が混ざった町。
岩の家の多くは、ホテルや空き家になっていた。




部屋の壁には、色々な大きさの穴が掘られていた。
この穴が、かまどや棚の役目をしていたのだろう。

壁や天井には、岩を掘る道具の跡。薄暗い中に際立っていた。


かつてはこんな風に暮らしていたようです。
(画像はThe Village Cave Hotelさんから頂きました)


岩の表面の小さな穴は、鳩の家。
糞を集め、畑の肥料にしてきた。









ウチサール Uchisar。
中心には、巨大な一枚岩の城塞。
高い所では、どうやって活動していたんだろう。



2009年7月6日月曜日

子どもの遊び場 問題点

子どもの遊び場について。
今までなんとなく引っ掛かっていたが、
「日本よりは良い」と、うやむやにしてきた。
でも最近、気になってしようがない。


「子どもの遊び場は、こんなで良いのだろうか…。」



私の住む地域の、多くの遊び場は、
・滑り台やブランコなど遊具がある大きな砂場


芝生の広場

アスファルト舗装の道
から成る。
幼稚園の園庭でも、住宅地の広場でもこれが基本。


こうした環境での、子どもたちの遊びは、
1)遊具で遊ぶ。
2)三輪車や自転車を乗り回す。
3)砂をスコップで取って、バケツや皿に入れる。


私の子どもの幼稚園には林があるが、林の中で遊ぶ姿はあまり見かけない。
(ベリーの季節には林が人気。)
多くは遊具や三輪車、砂場で遊んでいる。

住宅地の周りには森がたくさんあるが、子どもたちが遊ぶ姿は見かけない。
もちろん、森を活かした遊び場もない。


ここで、遊具・三輪車・砂場、そして芝生について、もう少し見てみると。
遊具:
使って面白いように、運動を促進するように作られているが、決められた遊び方の中で遊ぶだけ。
三輪車:
コミュニケーション上の長所はあるが、舗装された道をひたすら進むばかり。
砂場:
砂は日本の砂場の砂より乾燥し目が粗く、形作れない。そのため、ただ入れ物に入れるだけ。園庭には冬の凍結防止のためか水場はなく、乾燥した砂しか扱えない。草花も少なく、混ぜて遊ぶこともしにくい。入れ物は全てプラスチックで、形や色が違うだけ。
(プラスチックのカラフルなスコップ、バケツ、皿はおもちゃの定番)

芝生:
芝地はきれいに刈られているため、雑草が生えず、草花も少ない。本来、スウェーデンのこの季節草花が見事なのに。

こういった遊び場の見た目は良い。
木々、整えられた芝生、遊具の下には安全な砂、カラフルや遊具やおもちゃ。

でも、もっと子どもたちには、
自分たちで考えて遊びを生み出して欲しい。
頭も身体も、おもいっきり使って遊んで欲しい。
その地域ならではの自然に触れながら遊んで欲しい。

2009年7月2日木曜日

車いす用釣り場

湖には、所々に釣り場がある。
そして、車いす用の釣り場も。
手すり付きデッキ。

道にはサイン。


余談。
看板の「Dödmansudden」は地名。
直訳すると、死人の岬。
ちょっと怖い。