2010年5月28日金曜日

幼稚園でおでかけ

幼稚園で、クラスの先生が飼っているを見に行った。

こんな風に、幼稚園では時々、ちょっとしたおでかけをする。
幼稚園全体でではなく、各クラスや大きい年の子など一部の子で行くような、
小規模なおでかけ。
図書館だったり、ショッピングセンターだったり。

今回は、クラスの子たちが2日に分かれて行った。


さぁ先生の馬が登場するぞ、と子供たちが小屋を覗いていると…
付き添いの先生が「さぁ、洋梨を食べよう!」。
私は「今このタイミング?!」と驚いたが、実にスウェーデンらしい。
乗馬中お腹がすいては困るし、おやつに時間を取るのももったいない。

一瞬皆、洋梨をもらうのに一生懸命になり、
今度は、洋梨を食べながら、馬を待つ。
皆で洋梨を齧りながら、小屋を覗く様が可笑しい。

一人ずつ乗馬。
みんな、とても嬉しそう。
スウェーデンは乗馬が身近だ。
馬を飼う人や乗馬を習う子も多い。
(先生の馬はポニー。)


乗馬の後は、お昼ご飯。
給食の先生が、おでかけ用に用意してくれたもの。
メニューは、マカロニサラダとパン。
そして牛乳。

牛乳は、パックそのまま持参。
マカロニサラダは、お菓子のパッケージだったタッパーに入れられている。

スウェーデンでは、お弁当に、お菓子のパッケージを使う人が多い。
最も人気なのが、アイスクリームのパッケージ。
理由は単に、タッパー製品がアイスに多い、
大きさが一食分にちょうど(大きめ?)、多くの家庭にアイスがある、から。
もちろん、タッパーとして売っているタッパーを使う人もいるが。


各人は、下の写真の容器を使って食事。
この容器は、アウトドアでよく使われるもの。
形が良い。
お皿にもなるし、コップにもなる。
手へひっかける部分と、手にフィットする側面の形により、持ち易い。
色もカラフルで楽しい。
重ねてコンパクト。

2010年5月22日土曜日

移動環境 5 バス

スウェーデンのバスは、乗り易い

市内を走るバスは、1両型連節型がある。
連節バスだと、座席数50程。

振動が少なく静か乗り心地が良い
バス自体の音も静かだが、二重窓のために社内はより静か。
(先月地元でバスに乗り、あまりのガタガタゆらゆらに驚いた。
 私の子供の頃と変わっていない…)

また、環境有害物質の放出を抑えるために、
3元触媒微粒子フィルターが設置されている。
これにより、有害物質の放出が80-95%抑えられるそうだ。
バス会社HPより)


車内の床は平ら
後方には階段があるが、
その手前の座席に座れば、乗り口から降り口まで段差はない

乗降口にも階段なし。

ベビーカーが乗る場合には、車体を下げてくれる。
その場合、道路とバス床の段差は20cm程になり、難なく乗れる
車いすで乗る場合は、道路と乗降口の間にを渡す。
板は、下の写真の床白枠部分が開き戸型になっていて、簡単に設置できる。

ベビーカーと車いすは、通常の乗り口でなく、
ベビーカー・車いす置き場に近いドアから乗る。
入ってすぐ奥、もしくは、すぐ横が、ベビーカーと車いす用の場所。

1台のバスにつき、ベビーカーと車いすが3台乗れる。
スウェーデンのベビーカーは大きく、街中での利用者も多い。
そうした現状に対し、3台は少ない
3台既に乗っていて、次のバスを待たねばならない場面によく出会う。

車いす用に、衝撃防止の背もたれと、シートベルトが設置されているバスも。
車いすは、写真の青い背もたれに背を向けて乗る。
背もたれの左右のパイプに、シートベルトが付いている。

支払いは、乗車時に、カードで(クレジットカードやバスカード)。
かつては現金可だったが、一年前から出来なくなった。
そこで、携帯電話のメールで一回分を購入出来るようになった。
特定の文字を入れ、バス会社にメールすると、数秒後に支払済メールが来る。
運転手に支払済メールを見せればOK。
バスカードの残金がない時、カードを忘れた時に、とても便利。

下の写真は、バスカードでの支払機。
カードを近づけるだけ。

クレジットカードで払う場合は、運転手も客も機械も何かと手こずっていて、遅い
それでも、運転手も当の客も、焦らない
乗車待ちの列がなかなか進まないのに、列の人たちも急かさない。
日本だと、誰かがきっと文句を言うだろうなぁ。


運転手の環境も良い
ます、運転席周りが広い。
運転席は、回転式で、客に応対するのに便利。
さらに、サスペンション付き
少しの振動でも、運転席はふわふわ動いている。
そして、眺めの良い大窓。ロールカーテン付き。
(注:このバスの窓はヒビ入り。大丈夫?!)

運転手は、運転中、音楽やラジオ好きに流せる。
ウメオには、レゲエを大音量でかけ、ノリノリで運転する人気運転手がいる。
Facebookには1万人を超えるファンクラブがあり、
スウェーデン労働組合からはKommunals kulturpris(市の文化賞)を受賞。
(残念ながら、私は会った事がありません。乗ってみたいなぁ。)
YouTubeで「Reggae Busschauffören」と検索すると見れます。

そして、停車時間の長いバス停では、運転手が読書をする姿も。
仕事の中でも、こんな風に、自分の時間を持てる事は、素敵だと思う。

ビーチバレー場

私の住宅地内に、ビーチバレーのコートができた。
道の中央を公園化した一部にコートがある。

この日は、学生がビーチバレー大会をしていた。
(私の住宅地は、大学に近く学生が多く住むため、
 大学の一部のような雰囲気。)

道が舞台になったようで、面白い。
道には観客。
ただし通行人はボールに注意。

微々たる砂浜しかないウメオだけど、
何故かビーチバレーは人気のスポーツのようだ。
市内でも所々にコートがあるし、
スポーツジムにも室内ビーチバレー場がある。


この日は、DJまでいた。
大音量で音楽をかけ、ゲームを盛り上げる。

学生の住宅地だけあって、
暖かい週末には、そこら中で野外パーティが開かれている。
しかも大音量。
これが夜中まで続く。
学生から遠ざかった私は、
夕方はまだ雰囲気を楽しめるが、
夜遅くなってくると、さすがにノリノリ音楽がキツくなる。


話を戻して。
観客は、道に、マットを敷いたり、ビーチチェアやソフャを持ち出し、観戦。
飲み食いしながら、盛り上がっている。

記念撮影用かと想像していた3段ベンチは、
観戦用だった。

新緑


新緑の季節です。



ここ1週間、とても暖かい。
平年の夏のよう。

この暖かさが8月まで続くか、ハラハラするけど。
(私がスウェーデンに来た最初の夏、半袖を着れたのは1週間程)

屋外どこもかしこも、日向ぼっこの姿。
歩行者自転車専用道のすぐ傍でも。

人目を気にせず、どこでも草の上に腰を下ろし、「を楽しむ
そんなスウェーデンの文化と環境が、とても良いと思う。

2010年5月14日金曜日

移動環境 4 持続可能な移動

ウメオkommun(市)は「Hållbart resande(Sustainable travel)」に向け、
Cykeltrafikprogram 2009」に取り組んでいる。
(参照:Umeå Kommun HP
(Hållbart resandeは、スウェーデン中で取り組まれている。)

この一環として、Kommunは「移動」に関する調査を行っている。

結果、
ウメオの人口集中地域(以下の地図)では、
全移動の50%10分以下」、
「そのうち50%自動車による(自転車22% 徒歩19% バス7%)」
と分かった。

これに対し、kommunは、
「10分以下の車での移動は、コスト面でも、環境や健康へ影響を考えても、良い選択肢でない」と述べている。


地図(Kommun HPより)は、
ウメオ最大の雇用を持つ地域である中心街・大学病院の2地点(黒●)から、
車・自転車・バスを用い、10分間でどこまで移動できるか調べた結果。
:車 :自転車 :バス
10分間にで移動できる距離は、自転車やバスとそれほど変わらない

また、
最適な都市は、5kmの範囲内」という結果も得られ、
Kommunは「都市が拡大すれば、子供やお年寄り、障害者が車に頼らざるを得なくなる」と述べている。

地図(Kommun HPより)は、
ウメオ最大の雇用を持つ2地点(黒●)から、半径3km・5kmを取ったもの。
:3km 5km
ウメオ人口集中地域がほぼ、5km範囲内に収まっている。


調査結果を踏まえ、ウメオKommunは、
自転車移動の促進に取り組み、そのための道路や緑地の全体的な計画に取り組む」としている。

具体的には、
分断されず、市内の全場所に近い歩行者・自転車道路
安全な通学路
を目標としている。
また、
・ウメオをどのように大きくしていくか
・新しい住宅地をどう配置するか
についての計画も、重要だとしている。

2010年5月11日火曜日

移動環境 3 歩行者・自転車専用道路

ウメオでは、歩行者・自転車専用道路が町中に張り巡らされている。

地図はUmeå Kommun(市)のHPより。
クリック・拡大して見て下さい。
線:歩行者自転車専用道路 黄線;自動車専用道路
黄:住宅地 :公共用地 色:商業地
:森 色:川、湖

地図からも分かるように、各地区の間には、森が残されている。
歩行者・自転車専用道路は、これらの森を活かし
各地区をつなぐように設置されている。
木々の中を走る道は、快適

車道と隣接する場合には、車道としっかり分けられていて、
不快さは少ない
(道の様子はこちら


Kommunは、歩行者・自転車道路について
市民へのアンケート調査も行っている。
歩行者・自転車道路にとって最も重要な事(上位3つ)は、
・歩行者・自転車に配慮した都市計画
・安全な通学路
・除雪
だった。

中心街とアイスクリーム

スウェーデン人はアイスクリームが大好き。

先週末は晴天。
中心街では、そこら中に、アイスを食べる人の姿。
こっちにも。

あっちにも。
カップを持っているなら、それはアイス。

太陽の下、アイスを食べて幸せそうだ。(参照:日向ぼっこ命

上の写真は、中心街の中でも最も人が集まる、広場のような場所。
そこにアイスクリーム屋がある。
大人から子供まで、みんな大好き。

雪が解け暖かくなってくると、途端に、
屋外でアイスを食べる姿を見かける。
きっと、冬の間は家の中で食べているのだろうが。
ちなみに、幼稚園では、毎週金曜はアイスの日。


スウェーデンのアイスは、マーガリンが混じったような味や食感がする。
特に、中心街のアイスクリームやのアイスは、油っぽい。そして特大。
私は、3年前に試したが食べきれず、以来食べていない。

あの頃はマズいと感じたが、今はどうだろう?
スウェーデンに来た当初マズいと感じた物々を、
今は当たり前のように食べている。
慣れと諦めは、恐ろしい。

2010年5月5日水曜日

移動環境 2 ウメオ

ウメオの移動環境は良い。

多くの家庭が車を所有しているが、
日常の移動には、自転車バスを用いたり、歩く人も多い。

雪の季節には自家用車移動が多いが、
雪が溶けると、自転車や徒歩率が一気に増える


Kommun(市)も、「Hållbart Resande(持続可能な移動)」として、
自家用車に頼らない移動を推進している。
特に都市計画面での取り組みが、興味深い。

1)歩行者・自転車専用道路
2)バス
3)日常的用事の場所(学校、病院、店、行政施設など)の配置

加えて、車に対する取り組み。
4)車道


人々の意識も、大きく関わっているようだ。
スウェーデン人は「自然」「屋外」「健康」が好きだ。

健康のために、徒歩や自転車による移動をする。
また、
歩行者・自転車専用道路を、森や川を活かした気持ちの良い道があれば、
車ではなく、徒歩や自転車を選ぶ人は多いだろう。


つづく…

移動環境 1 日本

3月末に日本に帰省した。

そして、
車社会の悪状況に愕然。

移動は、車がほとんど
これによって、
1)渋滞、渋滞による時間の浪費
2)車の乗降りと移動を繰り返し。面白味のない時間
3)住宅地(屋外)で人をみかけない
といった、悪状況になっている。


私の実家も夫の実家も、
地方の町(人口8万と14万)なので、一層ひどかったのかもしれない。
大都市だと、公共交通機関や中心街が発達し、もう少し、車に頼らない生活が出来ているだろう。


ここまで、皆が車を多用している原因は色々ある。
その中でも、
・職場やお店、病院など、日常的に用事のある場所が、家から離れている
歩行者、自転車環境が悪い
(歩道の狭さ。歩いていて、自転車に乗っていて楽しくない環境。)
車内は寒くも暑くもなく、快適
が大きいだろう。


1)渋滞は、交通量の多さや信号の多さが原因。
「定時で仕事を終えても、渋滞により、子供のお迎え時刻に間に合わない」といった問題も起きている。(学童保育は6時まで)
忙しい日本人。
やる事は山程あるのに、こんな所で時間を無駄使い…。


2)中心街を除いて、日常的に用事のある場所は散在している。
そのため、「用事→車→用事」を繰り返すことになる。
この繰り返しは、本当に面白味がない。
淡々と用事をこなすだけ。
「車を駐車、また乗って発進」もけっこう手間だ。

私は以前、商店街に住んでいたが、用事を済ましながら歩き、
道すがら挨拶したり、まちの様子を感じるのが楽しかった。
こういった、用事と用事の間のちょっとした出来事が、日々の生活を楽しくする。
車での移動だと、これが無い。


3)住宅地の人気のなさに関しては、
・日中仕事に行っている人が多い
・住宅地内に、公園以外に人が集う場所がない
が主な原因だろう。

でも、それらの問題以前に、あまりに人がいない
歩いたり自転車に乗っているのは、学生くらい。
お年寄りの姿も見かけなくなっている。
まちは静まり返り、活気も何もない


こうした現状は、日本にいる方にとっては、分かりきった問題だろうけど、
私は、ウメオでの車のない生活に慣れ、日本の移動環境の悪さにショックを受けたました。

残雪もわずかになってきた。

けれど今年は、曇り空が多く、ぼんやりした春。

ウメオ川の氷も、解けた。

Skrattmås(カモメ)。

春。
同じ春でも、
日本は、花が咲き誇り、色とりどりの世界。
北スウェーデンは、雪の下から枯草が顔を出す、茶色い世界
「これが、ここの春なんだなぁ」と思う。

と同時に、きらめく夏に胸をときめかせる。
長くて暗い冬が終わった事にほっとし、またすぐ来るなぁと憂鬱に思う。




何かが泳いでいる!
数メートル潜水しては顔を出し、また潜る。
ビーバー?!

ビーバーは、スウェーデンの川にいるそうですが、
私は、見たことがありません。
ただ、近所の湖でビーバーのかじった木を拾ったことがあるので、
ウメオにもいるのかな?