2010年5月22日土曜日

移動環境 5 バス

スウェーデンのバスは、乗り易い

市内を走るバスは、1両型連節型がある。
連節バスだと、座席数50程。

振動が少なく静か乗り心地が良い
バス自体の音も静かだが、二重窓のために社内はより静か。
(先月地元でバスに乗り、あまりのガタガタゆらゆらに驚いた。
 私の子供の頃と変わっていない…)

また、環境有害物質の放出を抑えるために、
3元触媒微粒子フィルターが設置されている。
これにより、有害物質の放出が80-95%抑えられるそうだ。
バス会社HPより)


車内の床は平ら
後方には階段があるが、
その手前の座席に座れば、乗り口から降り口まで段差はない

乗降口にも階段なし。

ベビーカーが乗る場合には、車体を下げてくれる。
その場合、道路とバス床の段差は20cm程になり、難なく乗れる
車いすで乗る場合は、道路と乗降口の間にを渡す。
板は、下の写真の床白枠部分が開き戸型になっていて、簡単に設置できる。

ベビーカーと車いすは、通常の乗り口でなく、
ベビーカー・車いす置き場に近いドアから乗る。
入ってすぐ奥、もしくは、すぐ横が、ベビーカーと車いす用の場所。

1台のバスにつき、ベビーカーと車いすが3台乗れる。
スウェーデンのベビーカーは大きく、街中での利用者も多い。
そうした現状に対し、3台は少ない
3台既に乗っていて、次のバスを待たねばならない場面によく出会う。

車いす用に、衝撃防止の背もたれと、シートベルトが設置されているバスも。
車いすは、写真の青い背もたれに背を向けて乗る。
背もたれの左右のパイプに、シートベルトが付いている。

支払いは、乗車時に、カードで(クレジットカードやバスカード)。
かつては現金可だったが、一年前から出来なくなった。
そこで、携帯電話のメールで一回分を購入出来るようになった。
特定の文字を入れ、バス会社にメールすると、数秒後に支払済メールが来る。
運転手に支払済メールを見せればOK。
バスカードの残金がない時、カードを忘れた時に、とても便利。

下の写真は、バスカードでの支払機。
カードを近づけるだけ。

クレジットカードで払う場合は、運転手も客も機械も何かと手こずっていて、遅い
それでも、運転手も当の客も、焦らない
乗車待ちの列がなかなか進まないのに、列の人たちも急かさない。
日本だと、誰かがきっと文句を言うだろうなぁ。


運転手の環境も良い
ます、運転席周りが広い。
運転席は、回転式で、客に応対するのに便利。
さらに、サスペンション付き
少しの振動でも、運転席はふわふわ動いている。
そして、眺めの良い大窓。ロールカーテン付き。
(注:このバスの窓はヒビ入り。大丈夫?!)

運転手は、運転中、音楽やラジオ好きに流せる。
ウメオには、レゲエを大音量でかけ、ノリノリで運転する人気運転手がいる。
Facebookには1万人を超えるファンクラブがあり、
スウェーデン労働組合からはKommunals kulturpris(市の文化賞)を受賞。
(残念ながら、私は会った事がありません。乗ってみたいなぁ。)
YouTubeで「Reggae Busschauffören」と検索すると見れます。

そして、停車時間の長いバス停では、運転手が読書をする姿も。
仕事の中でも、こんな風に、自分の時間を持てる事は、素敵だと思う。

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