2010年6月26日土曜日

夏至祭 2010

今年の野外博物館での夏至祭は、大賑わいだった。

来訪者は、例年の倍以上。(参照:夏至祭
涼しい日が続き、ここ数日で急に温かくなったからだろう。

核家族が一般的なスウェーデン。
夏至祭には、離れて暮らす家族や親戚が勢ぞろい

草の上でお弁当を広げ、大家族が集う姿は、なんとも微笑ましい。
会話をし、花冠を作り、のんびりゆったり過ごす。

イベントとしては、
子供用に、Majstång(メイポール)の周りをまわる歌とダンスがあったり、
伝統音楽の演奏があったり。

今年は、Folkdansも舞台もあった。
子供たちも真似して踊り出す。
広場を観客が囲って出来る舞台だからこそ。
参加型にすれば、もっと楽しいだろうな。

イベント自体は、少々退屈な内容だけれど、
スウェーデンらしい過ごし方が、ここにはある。

その土地らしい過ごし方を提供する博物館って、良いなと思う。

2010年6月25日金曜日

スウェーデン情報・おすすめサイト

右横に載せている、「スウェーデン情報・おすすめサイト」について。
これまで、きちんと紹介していなかったので、ここで。


・「From Stockholm
スウェーデンの高齢者福祉に詳しいサイトです。
現状の問題点もしっかり書かれています。
その他、社会ニュースや学校教育も取り上げられています。

・「Umeå-Your official guide
ウメオ生活の立ち上げ方から、店舗情報まで、
ウメオ情報が、詳細かつ丁寧に、書かれている英語サイトです。
著者自身、2年前にイギリスからウメオに来たため、ウメオ初心者の立場に立った情報が満載です。

・「スウェーデンの今
スウェーデンの社会、政治、経済について、
時事情報と共に、詳しく書かれています。

・「スウェーデンの教育って?!
幼稚園から大学まで、スウェーデンの教育現場が書かれています。
育児環境教師の労働環境についても書かれています。

・「今日のひとこと
ウメオでの、大学・研究環境や山歩きなどの自然遊びが書かれています。
現在は、筑波で研究されています。

・「談話室・北極圏<別館>
ウメオよりさらに北にあるキルナでの生活が、書かれています。
北極圏らしい、自然の中での暮らしは憧れてしまいます。
宇宙物理にも詳しいです。(私には難しいですが…笑)


どのサイトも、専門的な視点で書かれており、
本当に面白く、勉強になります。

自転車置き場

私のお気に入りの自転車置き場。

シンプルな形、機能的。
自転車が倒れにくいし、鍵もかけ易い。
景観的にもすっきり。

スウェーデンの自転車の多くは、一本足スタンド。
駐輪中、隣の自転車にもたれかかってしまうことが多い。

よく見かける自転車置き場は、こういった物。
器具が大げさで、ごちゃごちゃした印象。

タイヤを挟むタイプ。
実際にタイヤを挟んで駐輪している自転車は少ない。

2010年6月21日月曜日

高校卒業式 3

〜高校卒業式 12の続き〜

卒業生を乗せたトラクターが向かった先は、中心街
ここで、他校の卒業生(トラクター)と合流
中心街にある、300m程の長さの道路を回遊する。
20台を超えるトラクターが練り行く姿は、壮観。

卒業生の盛り上がりも絶頂。
大音量の音楽に、歌、ホイッスル、叫び声…
音楽に合わせ飛び跳ねる卒業生、揺れるトラクター。
かなり、うるさい。
歩道を行き交う人々が、観客。

ウメオで最も、活気のある祭りかも。
ウメオであるお祭りは、ゆるりとしている。(参照:夏至祭
今回のパレードは、日本の祭りに似た活気を感じた。


トラクターは、1時間程回遊し、
気が済んだクラスから、降りて解散。

ここでようやく、家族は再会。


卒業生はものすごく楽しそうで良かったが、
家族は何だったんだろう…と思う。

式典から出て来た我が子を迎え、30分後には、トラクターを見送る。
中心街では、はしゃぐ我が子を見守る。
しみじみと子の成長と巣立ちを思う、なんて出来なさそうだ。


解散した卒業生は、夕方再度集まり、パーティをする。


私は高校卒業式の記憶がほとんどない。
式典後、クラスでお菓子を食べ、写真を撮ったな、くらい。
あの時、開放感はあっただろうか?
大人になった喜びはあっただろうか?
(私が、精神的に幼かったからかもしれないけど…)

2カ国の卒業生の様子の違いは、
卒業を期に自立して行くかどうかを、反映しているように思う。

2010年6月19日土曜日

高校卒業式 2

〜「高校卒業式 1」の続き〜

続いて、トラクターへ。

家族に見送られ、しゅっぱーつ!

トラクターは各クラスの寄せ書き布や、白樺、国旗色の風船で飾られている。
トラクターでの街周遊はスウェーデンで一般的だが、
都会では貨物トラックが多いようだ。
農業用トラクターは、田舎(?)ならでは。
個人的には、農業用トラクターの方が、力強い感じで好み。

お気づきでしょうか?
そう、卒業生の手には、お酒。
飲んで、歌って、大盛り上がり。
中には、オーディオを載せているクラスも。

スウェーデンでは、飲酒と喫煙は18歳から認められている。
その他、投票、結婚、車の運転などが認められる。
高校の卒業式は、まさに、大人としての出発点

続く…

2010年6月17日木曜日

高校卒業式 1

先週、高校の卒業式があった。

卒業生は式典前から大はしゃぎ。
歓声とホイッスルの嵐。
屋上でもプープーきゃーきゃー大騒ぎ。
校庭では、女の子たちが、純白ドレスでタバコふかしている!
(注:全ての学校で、タバコを吸う姿があるかは、分かりません。)

卒業生は、講堂で式典。

式典が終わりに近づいてくると、
卒業生の家族が続々とやってくる。
(式典には、家族は参加しない。)

家族は、校庭で、ただただ待つ…


卒業生、登場!
クラスごとに、卒業の歌を歌って歩いてくる。(もちろんホイッスルも)
みな、大きな声でしっかり歌っているのが印象的。

卒業生は、高校卒業の証である帽子をかぶり、
男性はスーツ、女性は白いドレス。

この学校では、講堂から、森を抜けて、家族の待つ校庭へ行く。
森を通る姿が、なんとも清々しい。


自分の家族の元へ。
卒業生の各家族は、我が子の小さい頃の写真付きプラカードを持参。
卒業生は、このカードを見て、自分の家族を捜す。

抱き合う姿、写真を撮る姿、卒業祝いメダルをかける姿…
家族は、親だけでなく、兄妹や祖父母も入った大人数。
親戚や友人までいるかもしれない。


卒業祝いメダルは、花(主にバラ)や小さなお酒のボトル、ぬいぐるみに
スウェーデンの国旗色の紐を付けたもの。
ぬいぐるみは、卒業帽をかぶっているものも。
たーくさんのメダルをぶら下げた姿は、見物。

プラカードに、メダル、衣装、なかなかの産業だ。
年々卒業式にかかる費用は上がり、産業としては200億円を超える儲け。
(新聞8sidorより)

続く…

2010年6月15日火曜日

スウェーデン語学校 3

何となく暗い雰囲気の、Sfi Umeåの室内。
けれど、Fika(9:30-10:00)と昼休みの時間には、ぱっと明るくなる
中でも、中東の人たちとタイ人のグループは、本当に楽しそうだ。
食べ物を持ち寄り、分け合い、話し声笑い声が溢れる。

Fikaをする、ある中東のグループに、テーブルの上を見せてもらった。
何種類もの手作りお菓子、持参のケトルで淹れたお茶。
私にもお菓子を分けてくれた。
彼らを見ていると、気さくで明るくて、素敵だ。
(授業中だと、うるさいくらい。笑)

Fikaルームおまけ。
ムスリムの人が礼拝する場所が設けられている。
男性用女性用があり、4畳程で、絨毯が敷いてある。

他のSfiの建物はどんななんだろう?
Umeå Sfiの建物が、たまたま施設の都合上、悪かったのだろうか。

2010年6月13日日曜日

スウェーデン語学校 2

〜スウェーデン語学校 1 の続き〜

Sfi(移民のためのスウェーデン語学校)は、
無料で学べ、1年程で日常会話はなんとなく出来るようになるのだから、
良い学校、良いシステムだとつくづく思う。

けれど、唯一気になっている点。
それは、室内環境の質の低さ
室内環境の良いスウェーデンだからこそ、気になる。
(以前の書いた市庁舎大学学校と見比べてみて下さい。)

廊下。
決して明るい雰囲気ではない。
照明にも工夫がない。
右側には教室やトイレ、左側にはロッカー。

生徒のFika(お茶)ルーム。
この部屋は、中2階にあり、窓がない
壁もコンクリートにペンキを塗っただけ。
照明も家具も、飾りも、あまりに味気ない


先生の部屋。
生徒のFikaルームに比べて、ずっと快適そう
(各先生は、担当教室に授業用品を置いており、この部屋では休憩がメイン)
家具もより良いものだし、雰囲気良く配置してある。
絵や植物も飾ってある。

生徒のFikaルームと、先生のFikaルーム。
この質の違いはなんだろう、と思う。

Sfiに、お金があまりない事は想像できる。
あれこれ室内環境にお金をかける余裕はないのかもしれない。
でも。
「移民にも、スウェーデン人と同等の生活を提供するスウェーデン」のはずが…
なんとなく、ギャップを感じてしまう。

もしくは、
スウェーデンの施設の、室内環境の良さは、
使い手のインテリアへの、センスや気配りによるのかもしれない。
先生のFikaルームは、スウェーデンの、職場環境も快適になるように
手を加える文化
によって、質が高められ、
生徒のFikaルームは、「施設だから」と誰も手をかけないから、
味気ない
のかも。

2010年6月5日土曜日

仮設でも日光浴

工事現場にて。
作業員のための仮設施設にも、ベランダ。

太陽の下での休憩は、この国では必須のようだ。
(参照;スウェーデンの日光浴好き123456

2010年6月2日水曜日

スウェーデン語学校 1

スウェーデンには、移民のためのスウェーデン語学校:Sfi
(Swedish For Immigrants)がある。
この学校では、スウェーデン語の基礎的なスキルを身につけ、
日常生活社会生活仕事へつなげて行く事を目標としている。
学費は無料
(詳しくは、Sfi UmeåのHP参照)

ウメオのSfi校舎。

教室。
授業は、文法、読み書き、聞き取りに加え、
グループでの話し合いを積極的に取り入れている。

コースはいくつかあり、各生徒の状況によって選ぶ。
読み書きを母国で習わなかった人のためのコース、
卒業後すぐに働きたい人のコース、進学を目指す人のコース、
夜間コース、仕事を持つ人のための時間的自由度のあるコースなどがある。

本当に色んな国の人たちが通っている。
ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジア、アメリカ…
様々なバックグラウンドを持つ人が、新たにスウェーデンでの生活を始める。
その第一歩の場所として、社会見学やサークル活動も行っている。
(参照:Sfi HP Aktivity
新生活を始める人たちにとって、授業以外にも仲良くなれる機会があることは、良いなと思う。
(もちろん、参加は自由)