2010年7月24日土曜日

移動環境 6 日常生活の場の配置 5 例

例えば、ウメオ人口集中地域 最南端に住んでいる場合、
日常生活の場所まで、どれくらいの距離・時間がかかるのか見てみると…

黄色家マークに住んでいるとする。
マークは最寄りの小中学校、は地域診療所、
ピンクはスーパーマーケット、水色は中心街。
家から各地点への道筋は、歩行者自転車専用道路上をとった。

より大きな地図で ウメオ人口集中地域 最南端からの、最寄りの日常生活の場 を表示

小学・中学校までは約1km。
徒歩で15分、自転車で4分。
(1kmを、徒歩で15分、自転車で4分として計算。)

地域診療所までは約3km。
徒歩で45分、自転車で12分。

スーパーマーケットまでは約2.5km。
徒歩で35分、自転車で10分。

中心街へは約6km。
徒歩1時間半、自転車24分。

今回例として取り上げた住宅地は、ウメオ人口集中地域の端のため、
他の住宅地区より、各日常生活の場までの距離条件が悪い。
つまり、ウメオ人口集中地域内では、
今回例にとった値以上のアクセスしやすさがある、と考えられる。

各日常生活の場へは、30分も歩けば着き
自転車やバスを利用すればさらに短時間で着くことが出来る。
中心街へは、自転車で30分以内、バスで20分以内に着くことが出来る。

航空写真からも分かるように、
木々や森の中を通るため、移動自体を楽しみやすい
(参照:歩行者自転車専用道路

2010年7月13日火曜日

移動環境 6 日常生活の場の配置 4 職場

〜「日常生活の場の配置」の続き〜

4)職場
ウメオの雇用先の雇用人口の多さ、上位5位は、

1: Umeå Kommun()  10950人
2: Landstinget()   6292人   
3: Umeå Universitet(ウメオ大学)    3649人
4: Volvo Lastvagnar AB(ボルボトラック)2428人
5: Posten(郵便局)    656人
(データは、Umeå Kommun HPより。)

Kommun HPでは、大きな雇用先23個を上げている。
23個の雇用人口の合計は、28754人。
ウメオの全雇用者人口は調べきれませんでした。
ご存知の方がいらっしゃれば、教えて下さい。


雇用の大部分が、市と県。
学校、病院などを含め、多くの市・県の施設が市内に散在。
ウメオ大とボルボはともに、ウメオ人口集中地域内にある。
郵便局も、市内に点在。

車で何十分もかけて通勤する人は、少ないようだ。(参照:移動時間

移動環境 6 日常生活の場の配置 3 買い物

日常生活の場の配置の続き〜

3)日用品の買い物
平日仕事に忙しいスウェーデン人は、
週末に、大型ショッピングセンターでまとめ買いするのが一般的。
平日に不足した物は、近隣のスーパーマーケットで買う。

スーパーは、1−3住宅地区に1つあり、さっと寄れる
スーパーでは、食品を中心にたいていの日用品が得られ、
何店か掛け持ちする必要もない

地図上、ピンク色は、大型ショッピングセンターや中心街、
紫色は、日用品を売るスーパーマーケット。

より大きな地図で を表示

ちなみに、ウメオのスーパーは、
スウェーデンの2大スーパーマーケットICACOOPのみ。
だからこそ、配置計画がうまく行きやすいのかもしれない。

2010年7月12日月曜日

移動環境 6 日常生活の場の配置 2 病院

日常生活の場の配置 1の続き〜

2)病院
病気になった場合はまず、地域診療所(Hälsocentral)か、
医療ホットライン(Sjukvårdsrådgivning)に電話する。
緊急の場合は、直接、病院(Sjukhus)に行く。
(Västerbotten県医療HPより)

ホットラインは24時間対応で、アドバイスや医師の診察予約をしてくれる。
地域診療所診断後、専門的な治療が必要な場合は病院に回される。

地域診療所は、3-5住宅地に1つある。(参照:地域診療所

地図上、黄色マークは、地域診療所(Hälsocentral)、
赤色は、大学病院(Norrlands Universitets sjukhus)。

より大きな地図で 地域診療所・病院 を表示

病院に関しては、15,000㎢のVästerbotten県内に
大学病院(Norrlands Universitets sjukhus)が1つ
地域病院(Lasarett)が2つ緊急時に対応できる地域診療所(Sjukstuga)が7つ


(図は、Västerbotten県医療HPより。)

病院のある町に住んでいる場合は、近くて良いが、
それ以外の町に住んでいる場合は、通うのが大変

2010年7月10日土曜日

移動環境 6 日常生活の場の配置 1 学校

〜「移動環境」の続き〜

主な日常の主な用事を、
1)学校
2)病院
3)日用品の買い物
4)仕事
と考え、これらの場所が、
ウメオの人口集中地域でどのように配置されているのか、見てみると…
(地図上赤枠が、各住宅地区。各住宅地区は1-2㎢。)

1)学校
幼稚園は、各住宅地区に1−2校。
小学校は、各住宅地区に1校。
中学校は、1-3住宅地区に1校。
徒歩または自転車で、楽に通える

地図上、黄色マークは小学校(Grundskola 就学前クラス-5年生)、
緑色は中学校(Grundskola 6-9年生)、
黄色と緑色が重なった学校は小中一貫校。

より大きな地図で 小学校・中学校 を表示

Kommun(市)は今後、通学路の整備に力を入れるとしており、
どう改良されるか、楽しみだ。


高校は、各住宅地とは無関係に配置。
高校生にもなると、多少遠くても、バスで難なく通える。
ただ、多くの高校は人口密集地域にあり、
その他の地域から通う場合は、少し手間。

地図上、青色マークは高校(Gymnasium)。
Kommunによる高校6校と、私立(Fristående enheter)の高校3校。

より大きな地図で 高校 を表示

2010年7月7日水曜日

バイトと器具

スウェーデンでは、夏休みに入ると、
地方自治体が、中3生や高校生の希望者に、アルバイトを提供する。

それに合わせて、
器具は、素人が使い易いものが用いられているようだ。

夏休み時期に入り、
小型の工事用トラクターをよく見かける。
おもちゃのトラクターのようで、乗ってみたくなる。

女子学生だって、肉体労働もトラクターの運転もしっかりこなす。
(実際に、工事現場で見かける若者のうち、半分は女性)


中心街では、カートを引きゴミを拾う若者が、あっちにもこっちにも。
普段見かけるのは、ゴミ袋を引きずり、ごみ拾い器具を持つ姿。
(参照:ゴミ拾い器具
この、ブラシを差したカート、けっこう格好良い。
赤と黄の組み合わせは鮮やかだし、形もすっきり。
ゴミ拾いでも、これらの器具でさわやかに行えれば、
「重い、汚い」と文句も出ないだろう。

それにしても、テーブル上のゴミまで、ゴミ拾い器具を使うのか(笑)。

2010年7月4日日曜日

湖遊び

待ちに待った、湖水遊び。
やっと温かくなり、我が家も解禁です。

日本から友人が来てくれた。
が、夏至祭に重なり、どこも閉店。
おまけに、我が家は車がない…。
ウメオでどこを案内するか…?

結局、川沿い遊歩道を通って大型スーパーに行き、湖でのんびり。
そう、これがウメオの暮らし。
この「のんびりゆったり自然の中で」が、ウメオならでは。
と、改めて実感。


湖には鴨の親子がいた。
人に慣れているようで、すぐ傍まで寄ってくる。
おまけに、子鴨は指をつついてくる。

ここまで人を警戒しないのは、良いのか悪いのか…。
でもきっと、人に嫌な事をされた事がないんだろうなぁ。
ウメオの人の接し方が良いのかな。

身体中の力が解かれて行くような、ゆったりした時間。

2010年7月3日土曜日

おすすめブログ

親友が、絵本評のブログを始めました。
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辛辣な批評ですが、その背景には、本当に良い絵本は少ない、という現実があります。

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