2010年8月31日火曜日

トラクター王国

生活の周りでトラクターを見る機会が多い。

雪かきトラクターに、工事トラクター、掃除トラクター。
日本でも見かけるこれらのトラクターは、住宅地内でも大活躍

スウェーデンは土地が平坦広々としているため、トラクターが活躍しやすい

そして、芝刈りトラクター
公共の場所の芝刈りは、ほとんどトラクターで行われている。
(個人の庭は、手押し式芝刈り機もしくは超小型トラクターで。)

住宅地では、建物と道路、子供用遊具の下(砂やチップ)を除いて、ほとんどが芝生
そのため、屋外スペースの管理の大部分は、芝刈りトラクターで簡単かつ短時間で行える。
なんてなんだろう。

そして、こんな草刈りトラクターまであった!

これは、斜面や、道路と森の隣接部など凸凹のある場所に対応した草刈りトラクター。
草刈り部分であるプレートの中には、大きな回転歯が入っている。
プレート部分を囲うように網が垂らされ、刈られた草が飛び散るのを防ぐ。


”土地が平坦なために、トラクターが活躍しやすい” と言えば、
林業が、まさにこのおかげで、発展している。
平坦な森で機械化が進み、効率良く産業化されている。
(参照:Valmet Komatu Forest;ウメオにある、日本企業Komatuの森林機械部門。
HP上で見たい機種を選ぶと、右下"Video"で森で働く様子が見れます。)

2010年8月27日金曜日

移動環境 7 車道環境 4

4)ラウンドアバウト

交差点では、信号形式は少なく、ラウンドアバウト形式が多い。
(Wikipedia:ラウンドアバウト

ウメオは人口が少ないため交通量も少なく、渋滞になりにくいが、
ランドアバウトのおかげで、ますます渋滞知らず。
車は停まることなく、スムーズに流れて行く。

2010年8月25日水曜日

移動環境 7 車道環境 3

3)車道と住宅地との間の壁
ウメオでは多くの場合、
車道と住宅地の間は森や木々で隔てられているが(参照:歩行者自転車専用道路)、
車道と住宅地が接している場合もある。

後者の場合には、
道路と住宅地との間に壁が設けられている。
車の騒音防止と、住民のプライバシーを守り住宅地の景観を守るためだろう。

壁は木製で、見た目も悪くない。


ジャムを固まりで食べる弟、
それはずるいと怒る姉。

2010年8月22日日曜日

移動環境 7 車道環境 2

2)駐車場
集合住宅形式の住宅地区では、多くの場合、駐車場は数カ所にまとめられている

荷物が多いなど特別な事情がある時は、家の前まで車で行けるが、
基本的には住宅地内では車の通行が規制されている。
このため、住宅地区内は住民にとって安全で快適

また、
駐車場は、住宅地区の外側に配置されており、
住宅地内側は住環境として守られている。
子どもたちも、住宅地区内をのびのびと駆け回ることができる。

例として、ウメオのある住宅地の駐車場の場所を見てみると…。
地図上、赤枠は各住宅地区、青枠は駐車場。

より大きな地図で 住宅地区内の駐車場の配置 を表示

ただし、一戸建て住宅形式の住宅地では、各家の敷地に駐車する場合が多い。
それでも、1)により通過交通車が少ないため、危険度は低い。
(参照:車道環境 1

2010年8月20日金曜日

移動環境 7 車道環境 1

〜「移動環境1」の続き〜

1)家から目的地までの道筋

ウメオ人口集中地域内では、
自動車専用道路( Europaväg:欧州道路やAnnan Huvudväg:その他主要道路)から
各住宅地へ入って行けるように、
住宅地が車専用道路に沿って配置されている。

地図上、赤枠が各住宅地区、黄線が自動車専用道路。
より大きな地図で 自動車専用道路と住宅地の配置 を表示

このため、
「自分の住宅地→自動車車専用道路→目的地」となり、
その他の住宅地を通る必要がない。

結果として、住宅地内の通過交通が減る

2010年8月16日月曜日

ピクニックシート

スウェーデンでは、ピクニックシートは必需品。
いたる所で、ピクニックシートを広げくつろぐ姿が見られる。
(参照:夏至祭日光浴屋外どこでも

写真は、中心街の公園で開かれていた子供向けの舞台。
舞台の前には、ピクニックシートを広げ見物する人たち。

ピクニックシートとして、最も流通しているのが、
表がウールの織物で、裏がビニールのタイプ。
肌寒い季節には暖かいし、湿った地面にも敷ける。
畳むと、30×10×10㎤程になり、コンパクト
取っ手も付いていて、持ち運びしやすい

友達の5歳の子がピクニックシートを持ってくれました。(ありがとう。)
持ち運び時は、こんな感じ。
同じタイプで、表がフリース素材のものも売っているが、使用時によれやすく不便。
他には、フリースのマットやタオルケットを使っている人もいる。


このピクニックシート。
スウェーデンの、芝生に座りくつろぐ文化や、
シートを敷きくつろげる緑地が、まちの中にふんだんに盛り込んまれていることを、
よく表している。

2010年8月13日金曜日

アウトドアの日 3

〜「アウトドアの日12」の続き〜

このアウトドア活動のポイントは、
生徒が企画」「園庭中を使って」「全生徒が一緒に」だろう。

「企画」については、アイディアいっぱいで、
スポーツより遊び度が高く、皆本当に楽しそうだった。
これらを生徒自身が企画したと言うのだから、感嘆してしまう。

「園庭中を使って」については、遊具や森も利用していて興味深い。
周りに広がる森がもっと活かされると、面白くなりそうだ。

「全生徒で」については、校長先生が長所として揚げていたが、
実際は、クラスを超えた交流はあまり見られなかった
ただ、一部の中学生は、
ゲームの用具の準備やルール説明係として、小学生と交流していた。
中学生の頼りになる姿や、年齢差を超えて打ち解けた様子を見、
良いなぁと思った。


この学校で、「Friluftsdag」の取り組みは、何十年かぶりだそう。
つまり、在校の生徒にとっても先生にとっても、始めてと言っていい。
また、今回のように生徒に企画から準備まで任せたのは、始めてだそう。
今後もっともっと工夫され、面白い活動になって行くだろう。


同じ日、私の近所の小・中学校では、
グラウンドでBränboll大会(野球に似たスポーツ)が開かれていた。
中学生のゲーム脇では、応援する小学生の姿。
同じアウトドアでも、Carlshöjdskolanの取り組みの方が、ずっと楽しそうだ。


ちなみに、日本の運動会のような、
走ったりジャンプを競う日は、別にあるそうだ。


***

sannsiさんが、小学3年生が小学1年生の面倒を見る”Fadder”(;後見人)の仕組みについて、
コメントを下さっています。
年齢を超えた関わりを促す仕組みのようです。

2010年8月11日水曜日

アウトドアの日 2

〜「アウトドアの日」の続き〜

ゴミ拾いも、ゲームのひとつ。
スウェーデンの学校では、日常の掃除は業者がしてくれるので、
こうした日にでも、ゴミ拾いを遊びとして取り入れないとね…。
(参照:掃除ゴミマナー

遊具を用いたゲーム。
鬼ひとり、落ちたら鬼に?(ルールは私には理解できず)
この遊具、シンプルな作りだけど、
登ったりバランス取ったりとゲームし甲斐がある。

園庭からスタートし、柵を飛び越え丘を駆け、森の中の紙を取ってくるゲーム。
起伏を活かしていて、障害物競走のよう。

森の中に張られたロープを、目隠しで伝って行くゲーム。
恐がり心配性の子は、大興奮。
順番を抜かしにくく、後ろが詰まりがち。


お尻から下げたペンを、ボトルにいれるゲーム。
見た目が面白い。
チーム一丸、集中して見守る。

2010年8月10日火曜日

アウトドアの日 1

Friluftsdag(アウトドアの日)が、
以前見学に行った学校Carlshöjdskolanであった。(参照:小学校中学校

終業式(7月上旬)の前日には、
多くの学校で、全生徒でリクリエーションをする。

見学した学校では、この日をFriluftsdagとして生徒が企画
就学前児童(6歳)から中3までが、園庭で遊ぶ。


当日は小雨が降っていたが、子供たちはわいわいとゲームを楽しんでいた。

水を含ませたスポンジを、
ネット越しにやり取りするゲーム。

水の入ったコップをキャッチし、水を運ぶゲーム。


9つのゲームが用意され、
各クラスが30分ごとに廻っていく

旅をして

夏休みに、旅行に行ってきました。
ブログの投稿が空いてしまい、見に来て下さった方にはすみませんでした。

スウェーデンに来てからいくつかの国を旅行しました。
そこで思うことは、
ウメオは暮らしやすい街だなぁということ。
暮らしやすいように、街の作りがうまく計画されているのです。

ただ、街としての刺激や歴史文化は感じにくいです。


よい街とは、何だろう?

これからは、
こうした視点も入れながら、ブログを書いていきたいと思います。

コメントも楽しみにしています。

それでは、これからもよろしくお願いします。