2012年4月19日木曜日

植物の移植 1

庭のリフォーム時には、既存の植物を「その場所に残すか・別の場所に移植するか・伐採するか」を決める。

その際には、それぞれの植物の生育状態や 病・虫害などの被害なく健全に生育しているかといった樹勢樹形移植の難易を見極める。
移植の難易については、木の地上部分の枝数や萌芽力を見ながら 地下部分である根の状態を推し量り検討していく。
また、新たにデザインされる庭に適しているか、庭の方向性や今後の生育環境についても考慮する。

私の師匠は現場を大切にしているため、職人と植物を廻って話し合いながら植物の状態を見る。これよって、既存の植物が活かされやすくなる。


移植については、新たにデザインされた場所に再配置する植物もあるし、今回は用いずに別の機会に用いるためデザイナーや植木職人の元に置いておく植物もある。


* * *
この日は、敷地面積も広くて植物も多く植えられていた庭で移植作業をした。

水仙などの草本から大木までを移植。
(私も草本の移植を手伝わせてもらった。)

ユンボ(油圧ショベル)で土を掘り起こして、次の植樹に向けて土を耕す。
と同時に、電動ノコギリとシャベルを用いて植物を掘り出す。

植物を掘り出す際にはまず、根の形状や性質から根鉢(移植のために掘り取った根)の大きさや深さを決める。
根鉢は「動物にとっての脳」と言う職人もいるくらい重要なので、職人は根鉢を痛めないよう細心の注意を払う

草本類や低木はシャベルのみで掘り出せるが、中高木となるとシャベルだけでは体力的にも時間的にも厳しい。
そこで、根鉢の大きさに合わせて、土に直接電動ノコギリを差し込み、根を切断する。
根を切断したら、シャベルで根鉢周りの土を掘り取る。


(つづく)

2 件のコメント:

なおきち さんのコメント...

もと同僚の吉田です。お元気そうですね。土と植物に触れる暮らしは、それだけで元気をもらえるような気がします。造園の勉強頑張ってください。

人と地とつながった庭づくりを目指す庭師 石田佳織 さんのコメント...

なおきちさん
コメントありがとうございます。
本当に、土と植物に触れていると、それだけで幸せな気持ちになりますね。
励ましのお言葉も嬉しかったです。